新規入会者の皆様へ
青心館 館長 武田 正弘
私達が目指す空手道場生の育成とは
空手が上手、下手を問わず、将来道場生が世の中でなくてはならない社会人になってくれることを願って指導することが私達空手道場の役目なのです。
そのためには、毎回練習の初めと終わりに、唱和している、道場訓、即ち5条訓をしっかり守れば良いのです。私も何とかこの5条訓を解りやすく、簡潔に道場生に言いたいと思い、次のようにまとめてみました。
先ず礼の仕方も含め、礼儀作法が出来るようになってほしいのです。そしてうそを言わず、悪いことはしない、世の中のルールを守る、もし悪いことをしたときは素直にあやまることが出来る子になってほしい、又弱いものいじめをしない、むしろ弱い立場の人には、親身になって助けてあげられるような、思いやりのある子になってほしいのです。そして良いことは率先して行い、人のために、世の中のために奉仕の心を忘れないことが大切です。空手道場はそのための精神的な指導も行います。
それから練習を休まず、一生懸命に練習し、又試合や審査の大切さも理解して、辛抱する心を養い、努力することの大切さを学んでほしい、そして上手くいかないとき、困難や挫折に耐える試練を体験してほしいと思います。
最後は空手をやる人は、常に冷静、相手から喧嘩を売られても、決して先に手を出してはいけない、本当に身の危険を感じ、自分を護る時のみ、空手の技を使うこと、と指導しております。
以上のことが出来れば、空手道場の目的は達成できます。
ただ、以上の中で、特にここだけは身につけてほしいという点があります。
それは、辛抱する心、困難に耐えるということです。これが出来れば努力の精神が自然に養われます。
いくら勉強が出来ても辛抱できない子、困難に耐えられない子は、世の中に出て苦労します。逆に勉強が出来なくても、健康で辛抱が出来、忍耐力があれば、世の中に出て立派に役に立つことが出来ます。
「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」という言葉があります。
(NHK、ぐるっと関西、北陸巡礼旅)29番札所 松尾寺の住職の言った言葉
楽ばかりを求めておれば、決して楽はこない。苦しみに向かって努力するから、楽しい未来が開けてくるー。
私は子供のうち(小学生の間)に苦労をさせたほうが良い、と思っております。
(親の愛情はたいせつですが、ここ一番は、わがままを許さないという気持ちが大切、中学校になって厳しくは遅すぎると思います)
練習を休まない子、(理由があれば仕方ないと思います)冬の練習に耐えられる子は素晴らしいと思います、我慢できる子、辛抱する心が出来ます。(親も同様に、続けさせるためには忍耐力が必要です)
惨めな悔しい思いをしても、くじけない子。心の切り替えが出来る子。
練習中師範に強く注意されてもくじけない子、粘り強い子。試合中負けて悔し涙を流す子は見込みのある子です。
審査で落ちて落胆する子。思いとおりにならなくても苦しみや試練に耐える。
このような体験を是非させてください、中途半端でやめさせないで下さい、何卒よろしくお願いいたします。
以上